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松井さつき

自信という宝物


「きれいな字ですね」。

就職試験の面接官にとても誉められ就職も内定をいただきましたとのうれしいお電話をお母様からいただきました。

高校生の彼は障害をもっており、小学3年の頃、教室に通い始めましたが当時は升目に文字を書くのもなかなか難しい状態でした。しかし8年間頑張って通い続け、

今では行の中心を捉えて同じ大きさで文字を丁寧に書くことが出来るようになりました。

「きれいな字ですね」と誉められる体験を就職試験以外でも体験したようで、それが彼の『自信』に繋がったことがとてもうれしく思います。

また、障害を持つ彼のクラスメイトにも今回の彼の体験は良い影響があったらしく、この経験を他の障害ある方の励みになったらうれしいですとのことでブログでのご紹介を快く承認してくださりました。

さて、習い事って、何のためにするのでしょう。やってみたいからは一番だとは思いますが、本人の希望ではなく保護者の方の希望での習い事も多いかと思います。

つい最近、中3の生徒が「お習字、

嫌いじゃないんですよ。でもね、何で習ってんだろうって思うんですよね」とわたしに話しかけてきました。 

彼女もお習字の上手さをこれまでたくさん誉められてきた経験を持っていますし、お習字で他の人さ経験できないような経験にも恵まれてきました。そんな積み重ねは知らず知らずに自分の自己肯定感を高める経験になっているとわたしは思います。

彼女はあともう少しで「初等科免許」といって小学生までを指導できる資格を得ることが出来ます。わたしは彼女に「昔、お習字を習ってたことがあるというのと、初等科免許を持っていますではかなりの違いがあるし、自分の自信に繋がりものだ思うよ。」と答えるとしばらくして「高校生になっても頑張ってやってみようと思います」と返ってきました。

習い事から得られるものはきっとひとり一人違いはあるとは思いますが、習い事を通じて自分の自信という宝物を増やしていって欲しいと思います。

松井さつき


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